めちゃくちゃ意識高いラボ
たまたま、めちゃくちゃ意識高いラボの Web サイトを発見してしまって、目がクラクラした。自分の価値観や指導方針を明らかにし、合わなくて中退したケースも紹介して、マッチする人だけ入るようにしているので健全だとは思うけど、あそこまでの自己肯定感・マウント取り・競争世界観にはドン引き。例えば、研究の進め方や学会発表の仕方って、明らかな間違いというのも確かにあるけど、流儀というかスタイルに過ぎぬものも多いじゃん。そういう事柄についても、いくら未熟な学生が相手とはいえ、自分のスタイルを正解とし、それ以外を誤りとして叱る人の肥大した自己意識は、とりさんには恐ろしい。
でも、とり自身、「論文が出たら生データやソースコードを公開しなさい」と言うけど、それを journal や funding agency が必須としていないなら、「研究は競争だから可能な限り手の内は隠すべき」という世界観の学生にとっては、とりの open science 至上主義の押し付けになるかもしれない。そういうミスマッチを防ぐため、新たな共同研究を始める前には生データ公開に同意するかどうかを確認し、同意した人としかやらないことにしている。上に書いたラボの教授が、とりの目から見たら随分キツイことを学生に要求して合わない人はお断りとやっているのも、本質的には同じかもしれない。
こういう諸々が嫌だから、とりは PI にはなりたくない。
読んだ
The Guardian "King Charles’s cancer diagnosis tests press team’s policy of openness"
がんであることを公開しても、臓器やステージを公開したくないというのが、とりの感覚としては理解しがたい。がんであることを公開しないというなら分かるけど。王の状況についてもっと情報公開すべきだというツイート
Indeed more details would lead to more public awareness, which leads to earlier diagnosis, more funding and more donations. Of course they may keep it private, but the official statement said they wanted to "assist public understanding" by disclosing it. Then why don't they share more details?