今日は 20 度くらいだったが、快晴で日差しが暖かく、昼食の後は公園のベンチで三体 III を読んでいたら、膝のあたりを日焼けした。
三体シリーズ
4/9: 劉慈欣「三体」を日本語訳で読んだ。
イギリスにいた頃、英語訳が研究所でも流行してた(なぜか中国人の同僚も英語訳で読んでた)ので、気にはなっていた作品。
確かにレベルは高く面白いが、世界的に大流行するほどの傑作かと言われるとちょっと疑問というのが正直な感想。この位のものは他にもあるよねっていう。中国発というのがポイントなのかもしれない。結構社会批判的な内容だけど、これを中国で書けるんだと驚き。あと、最初に出てから10 年以上経つ間に後追いで出たものに慣らされてしまってオリジナリティを感じにくいのかもしれない。
そういえば、20 年以上前に Harry Potter シリーズが話題になったときも、原著で読んで、「日本のファンタジー小説にも同じようなのはあるのに、なんでこんなに話題なんだろう」と疑問に思ったなあ。
4/15: 劉慈欣「三体 II: 暗黒森林」上下巻を読んだ。
うーん、チグハグな印象が強く、I 巻ほど楽しめなかった。基本的には人類の中の政治的ゴタゴタの話だし、I 巻のワクワク感がない。智子の設定を扱いかねている感じもした。量子もつれで超光速通信してる点は SF 的な嘘として目をつむるにしても、I 巻であるように人間の網膜やカメラ(= 半導体)や素粒子物理実験に干渉できるなら、脳に介入して思考を読み書きしたりコンピュータを制御したり水爆を無効化したりもできるはずでは。
羅輯の脳内彼女のエピソードが一番面白かった(萌えた)w
4/23: 劉慈欣「三体 III: 死神永生」上下巻を読んだ。シリーズで一番面白かった!
智子がまさかのメカ娘化とか、AA や智子と程心の百合っぽい関係性とか、最高だった。こういう感想持つのはレアかなと思ったら、ねとらぼの座談会でも同じような感想が述べられていた。
SF 的にはあいかわらずめちゃくちゃ(光速は電子軌道のエネルギーとかにも出てくるので、もし光速が変化したら化学反応が全部ぐちゃぐちゃになり、電子機器がおかしくなるどころか人間は生存できない)だが、これは物理考証を楽しむタイプの SF ではなくエンターテイメントなので問題ないだろう。
M.2 slot
M.2 スロットは SATA 信号を通すこともできるが、マザーボードによっては対応していないということを教わった(例えばこのマザーボード)。古い SSD でプロトコルは SATA だが端子は M.2 というものからデータを取り出すような場合は注意が必要そうだ。
画面オフ
なにかの弾みに vbetool dpms on/off
による画面オン・オフが効かなくなってしまった。vbetools
が CPU 使用率 100 % になって暴走する。検索すると同様の報告はあるが、解決していないようだ。代わりに、/sys/class/backlight/intel_backlight/brightness
に 0 を書き込むことで対応できた。