学部の頃に心躍らされた教科書を今も手元に置いているが、考えてみれば、それからもう 20 年経っている。当時興味深いとされ、自分もワクワクした課題や手法の中には、未解決のまま「時代遅れ」と放棄されたものが少なくない。今は還元主義も明示的なモデル化も職人芸 art も蔑視される時代だ。つらい。
原神
ちょうど一ヶ月前、お盆で帰省中に暇だったので原神を iPad にインストールしてちまちま進めて稲妻まで来たんだけど、青や紫を主体とした風景の色使いがどうも気持ち悪くてやる気が低下してる。そのうえ、雷雨の演出で画面がチカチカするのも目に優しくない。
とりさんは 3D ゲームをほとんどやったことがなくて(Minecraft クローンの Minetest くらい)、キャラクタのみならずカメラも操作しなければならぬことに最初の 10 日ほどは苦労した。ゲーム自体の感想はというと、モンドと璃月はとても美しかったが、ストーリにはそれほど感心しなかった。ガチャで仲間を増やしていく収益モデルと整合していない。別れを惜しむシーンなのに、味方にいるやんとか。まあ、この手のゲームの「お約束」なんだろうけど、とりはそれに慣れていないからね。あと、序章で操作に慣れないうちはボスをなかなか倒せずストーリを進められなかったので、代わりに璃月どころかスメール経由してフォンテーヌまで歩いていってしまい、せっかくの美しい世界が少しずつ広がっていくという体験も機械的にワープポイント開放する作業みたいになってしまったのが失敗だった。
読んだ
"3D Gaussian Splatting for Real-Time Radiance Field Rendering"が話題になっていた。 深層学習を使っていないのが気持ちよい。方位の推定をどうしているのか分からなかった。SfM (Structure from Motion) で初期化したとあるが、そのあと最適化してるんだよね? 合成データではランダム初期化でもいけたというのは心強い。
単粒子解析における類似手法に "Deep learning-based mixed-dimensional Gaussian mixture model for characterizing variability in cryo-EM", "Bayesian Inference of Initial Models in Cryo-Electron Microscopy Using Pseudo-atoms" などがある。今回の論文における Gaussian blob を分割したり統合するというアイデアは、これらにも適用できるかもしれない。「AI と人間とでダブルスタンダードか」 という観点、著作権に限らず、倫理面などでもずっと気になっていた。LLM からの「有害」な発言をなくさせようみたいな動きとかね。
「AIアニメ: AnimateDiffでControlNetのOpenpose+Lineartを試す」、だいぶフレーム間の一貫性が取れるようになってきたな。あと一歩。