2023-08-12 (Sat)

原神

弟が原神をやってみろというので(彼自身の iPad は容量不足らしい)、入れてみた。Vtuber の実況で見たことあるゼルダの伝説とかと同じような感じなんだなと思った。あと、主人公の CV が悠木碧さんであるとか、いかにも日本市場をよく分かってる感じ。

普段ゲームをほとんどせず、やったことがあるのも見下ろし型の 2D ゲームが大半だった(例外は Mineclone)ので、こういう操作のゲームは初体験だった。iPad のタッチスクリーンを両手で持つことを前提に、3D 空間でのカメラ操作とキャラ移動を両立させているのはなるほどと思った。

略語

Henderson and Hasnain: `Cryo-EM': electron cryomicroscopy, cryo electron microscopy or something else?: IUCrJ のこの opinion article の紹介ツイートに、多くの人が反応しているが、そもそも CryoEM が何の略か定義する必要があるのかという第一の論点をみんな無視して、何の略であるかを議論しているのが興味深い。

It is very interesting that nobody is discussing the first question in this article: "whether there is a need to find a new consensus for defining succinctly what cryoEM stands for". Everybody is discussing what CryoEM should stand for but not whether the definition is necessary. In one aspect CryoEM people are very careless about terminology (e.g. dose, dose rate, flux, fluence; electron density, Coulomb potential) while very picky about what "CryoEM" is.

読んだ

  • Nature "The true cost of science’s language barrier for non-native English speakers"
    英語を母語にしない人が英語を読むのに時間がかかるのは(2 倍というほどでないにせよ)実体験としても同意できるけど、専門書に関しては、時間をかけて丁寧に読むから翻訳より読み落としが少ない気もする。一方、文学については、翻訳で読んだほうが細かいニュアンスが分かる場合もある印象。いずれにせよ、こういう差があって不公平だからどうにかすべきという主張にはまったく同意しない。

  • Nature "ChatGPT is a black box: how AI research can break it open"
    読んだ。

  • Nature "How to create a lab-group logo that stands out from the crowd"
    self branding とか "modern" といった意識高い感じで共感しなかった。

  • Nature "Is it time for tenure to evolve?"
    アメリカの人が tenure, tenure って大騒ぎしてるのほんと馬鹿らしいと思うし、PI も 5 年ごとくらいに審査したほうがいいと思っている。とりが知っているイギリスの研究所はそうだった。ただ、アカデミア以外も含めて、任期の定めのない職であっても他国に比べて容易に解雇できるというアメリカの雇用制度を背景にすると、産業界より給与は安くても解雇されないのが perk (特典)として機能するし、学問の自由を保証するという見方は面白かった。

    • get shrift: 軽くあしらわれる
    • pontificate: 偉そうに言う
  • Science "How art improves my science"
    言いたいことは分かるし同意できるけど、なんかムキになってるような印象を受けたのは減点。

  • Science "Sustained by science"
    原発のリンパ腫で脳再発もして大変な状況にある筆者だが、体調の良いときは研究をすることが生きがいになっているという話。重病になった時、仕事を全部辞めることが正解な人もいるし、そうでない人もいる。

  • Nature "Brain imaging: fMRI advances make scans sharper and faster"
    BOLD に代わる fMRI 手法の登場、時間と空間分解能の向上。
    19 世紀に Angelo Mosso という人が、頭蓋に欠損がある患者の観察で mental task と血流の関係を見つけたのが neuroimaging の発端というのは知らなかった。