フィクションに触れてて年取ったなと感じること

前に TL に書いたかもしれないけど、神とのチャットでまたこの話題が出たので、まとめなおし。チャットの会話を整形しただけなので、いつもより口語的。

アニメとか小説で、高校生くらいのキャラクタたちがいろいろ世界の危機に立ち向かったり、あるいは身近な生活だったり人間関係の問題とかに悩んだりしてるのを楽しく眺めていても、ふと、
「でも、こいつら、量子力学の奥深さも何も知らないで生きてるんでしょ……」
と思って醒めることがある。別に量子力学知ってたらエラい、知らなかったらバカだと思ってるわけではない。量子力学に限らず、第二外国語でも何でもいいんだけど、自分が経験してきたいろいろなことと比べて、「これも知らない、あれも知らないんだなあ、若いなあ」って感じてしまう。こういう老害的上から目線が、年取ったってことなのかなあ。

一方、男女の恋愛もの(ラブコメじゃなくて恋愛もの)は、そこまで描くかはともかく、最終的に結婚しました繁殖しました年取って幸せに死にましたってありきたりな人生にしかならないのが、なんか将来性を感じない。そういう「ありきたりの幸せ」が今では全然「普通」じゃなくなっているのは分かるし、多くの人がそれを切望しているのは分かるけど、物語にはやはり人間の枠を超えるようなことが起きてはじめてワクワクするという感覚がある。

(比喩的な意味で)空からヒロインが降ってくるのがいいんですよ。宇宙人や未来人でも、異世界からの魔法使いやエルフでも、密かに生きてきた吸血鬼でも、宅急便で届いたメカ娘でもいいんだけど。人間は最初から可能性が限定されてる気がして嫌だ。どんなに魅力的なキャラクタでも、所詮は、仕事に行けば顧客や上司とかの関係でゴリゴリ精神削られてるし、時々風邪引いたり病気になるしといった、人間としての、社会的あるいは生物学的な限界があるってところに魅力を感じない。だからこそ共感できるとか支え合って行きていくみたいなのがどうも分からんのですよ。同意しづらいというか。この点に関しては若すぎるのかなあ。ワクワクするものを求めているというか。神にこの話をしたら、ハルヒだって言われて、そう、そういう感覚。