横幅を広げた
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として、横幅を広げた。ただし、もっと上のコンテナでも width
や max-width
が設定されているので、いくらでも広がるわけではない。
中世イギリス封建制における身分
(調べかけなので、おそらくいろいろ間違っている)
ノルマン・コンクエスト後の中世英国封建制(feudalism)における土地所有や農民の身分について、アンドレ・モロワの英国史で興味をもったので調べた。
基本的に土地は国王(や領主?)のもので、兵士を供出するとか、領主の土地も耕す(労役の提供)といった義務の代わりに使用権(land tenure)をもらうという仕組みだったようだ。Mesne lord (ミーンと発音)とは、臣下 vassal に自分の土地を貸すけど、その土地自体はさらに上位者から貸し出されてるような、中請けみたいな存在。こういう土地を国王から荘園領主、荘園領主から臣下、最終的に農奴にまでどんどん又貸ししていく仕組みを infeudations and subinfeudations というようだ。後者は土地分割を伴う場合なのかな。
- allodial: 土地などの所有権が無期であること
- folkland と bookland: 慣習的に先祖代々受け継がれていた土地と、領主から授与された土地
- fealty = loyality: 忠誠
- alienation: 所有権の譲渡。農奴が土地を離れてはいけないのは知ってたけど、それ以外の土地所有者も、土地を分割したり売買してはいけなくて、違反すると土地を没収されたりしたようだ。
土地に縛り付けられていて移動の自由がない存在の総称が農奴(serf)であって、自由民と対比される。義務の軽重や使える土地の大小に差があって、villein がわりと上のほう、cottar や bordar は下のほうらしい。
一方、自由民の方も作物などで納税する義務はあるわけで、そういうのを socage と呼んだらしい。
読んだ
ASCII "ロードマップでわかる! 当世プロセッサー事情 第 744 回 41 社で RISC-V 財団を創立 RISC-V プロセッサー遍歴"
今回は平易で読みやすい。PC watch "最新の Windows 11 23H2 は何が変わった? AI アシスタントの Copilot など、新機能・更新内容を一挙紹介"
いらん機能ばかりだ。生物物理 "アンチによる近視眼礼讃"
冒頭でいきなり「日本人男性の平均寿命は」と始まり、女性研究者を無視するかのような書きぶりに「こいつ大丈夫か?」と思ったが、その先はわりとまともなことを言っている。ただ、「本質的で重要な問題に取り組むことを薦める」には同意しない。銅鉄実験や各論的な課題も誰かがやって確認する必要があるし、特に駆け出しの頃は、比較的難易度が低い問題でも数をこなすことで腕を磨いたり実績を積み重ねられたりするし、それが自信につながったりもする。生物物理 "バナリテと科学者"
中世の封建社会における Banalité をアナロジーに使うとか、教養を感じる。科学基礎論研究 "科学的理解の観点から見た有機電子論"
科学哲学なんて今まで完全に無視していたが、とても面白かった。De Regt の intelligibility の概念、とくに CIT1 「厳密な計算を行わなくても科学者が理論 T の特徴的な帰結を定性的に認識できる」には納得感がある。複雑な量子力学の帰結が電気陰性度などの少数のパラメータと共鳴構造といった概念にくりこまれて直感的かつ定性的な議論ができるところに、有機電子論の美しさを前々から感じていた。一方、最近のシステム生物学や -omics や深層学習といったアプローチに自分がちっともワクワクしないのは、この意味での intelligibility がないことで説明できる
ただ、この記事が有機電子論を量子論(軌道論)と対立させて捉えている点には疑問を感じる。古典力学と量子力学、あるいは粒子の微視的理論と統計力学のような、近似や粗視化の程度の違いにすぎないのではないか? 量子化学の軌道論においても、NBO など基底の取り方を変えることで、かなり局在した軌道を得て議論できることにも注意。なろうで「世界で一番『可愛い』雨宮さん、二番目は俺。」 を読んだ。
久しぶりに高校生のラブコメを読んだ。女装男子という設定でいつバレるか・バレたときどういう反応が起きるかという変身モノ的な面白さがあるし、校外の出来事を中心にすることでテンプレイベントだらけになるのを防ぎ退屈させない。主人公がモデルをしているが、それを支えるファッション描写がしっかりしてるのも高評価。Nature "A foundational view of the physics of evolution"
極めて抽象的だし、実際の系への適用可能性が未知で、Nature に載るほどのものなのか分野外のとりには理解できない……
見た
- 「SHY」5 話、「予後」という言葉の使い方に違和感。「予後を見に来たの」「予後が気になるから」といった表現が出てくるが、この場合は「予後」ではなくて「経過」が適切ではないか? 予後 prognosis は、現時点における情報に基づいた将来の予測の意味であって、実際の経過という意味では使わない印象がある。あと、義足の膝関節を支えなしにぐっと伸ばしてから曲げるシーンがあるけど、(フィクション的な謎技術がなければ)そういう挙動は不可能だと思う。