読んだ
ASCII "ロードマップでわかる! 当世プロセッサー事情 第 750 回 Meteor Lake こと Core Ultra の性能と消費電力が判明 インテル CPU ロードマップ"
Intel による競合他社との比較においては、もちろん Intel に有利になるような仕掛けがあるわけで、そこをちゃんと指摘しているのが助かる。ASCII "新清士の「メタバース・プレゼンス」 第 46 回 画像生成 AI が爆速で進化した 2023 年をまとめて振り返る"
まあ、進歩はすごいけど、とりは去年 Stable Diffusion が公開された直後に少しだけ試して満足してしまった。動画はフレーム間の一貫性を維持してチラツキを抑えるのが難しいだろうなと思ってたけど、そこもクリアされつつあるのがほんと早い。ASCII "新清士の「メタバース・プレゼンス」 第 45 回 これが無料でいいのか!? “爆速生成 AI”がペイントソフトに革命を起こした"
技術的には新しくなくても、UI やインタラクティブ性の改善で新たな価値が生じる一例。吉川英治「新・平家物語」全 24 巻を読了。
著作権は切れているが、青空文庫にはまだない(国会図書館デジタルコレクションなら、吉川英治全集の一部として個人向け送信サービスで読める)。自分が読んだのは、京都の古本屋で 10 年前に買った旧字旧仮名の単行本(初版)。連載は 1950 - 1957 年、週刊だったらしい。単行本の紙の質から見ても、戦後間もない頃の雰囲気が感じられ、敗戦直後の読者と、平家物語の内容が共鳴したであろうことも想像される。
読み始めてから 2 年半かかった。四百字詰原稿用紙一萬一千百餘枚とあるので、文字数としては多くとも 450 万文字弱であり、実際には改行もあるからもっと少ないだろう。なろう小説では 500 万文字を超える作品を読んだこともあるが、密度が違うし、重いシーンも多いので時間がかかった。
全体としての印象は、やはり原作通り、諸行無常・盛者必衰ということに尽きると思う。小学校・中学校の歴史の授業で得たナイーブな印象は平家が悪で源氏が善という単純な勧善懲悪だったけれど、実際にはもっと複雑であるというのが自分にとっては新たな認識だった。特に、頼朝と後白河が想像以上に曲者だった。ただ、以前にも書いたが、本作は政治・政策面をあまり描いていないので、なぜ平家が嫌われたのか・悪とされたのかが分かりづらいことが弱点だと思う。