太宰治「猿面冠者」

太宰治の「猿面冠者」を読んだ。

学校の英作文で褒められて有頂天になるところ、自信作の小説を街中に喧伝した挙句、酷評されてショックをうけるところなど、ユーモアを感じるとともに、誰もが自分の「黒歴史」に触れられた気持ちになるのではなかろうか。

気に入った一節を引用。

はかない一瞬間の有頂天がほしくて、五年十年の屈辱の日を送るといふことは、彼には納得できなかつた

http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card2262.html

それから、作中で出てくる英作文のお題が以下のとおり。

  • What is Real Happiness?
  • Fact and Truth
  • The Ainu
  • A Walk in the Hills in Spring
  • Are We of Today Really Civilised?

書こうとすると、なかなか難しいぞ。