フランスとイギリスの風景の違い

来る途中の飛行機から見下ろしていて気がついたことである。実際にフランスの田舎を歩いたわけではないので、全く的外れなことを言っているかもしれないが……

空から見ると、どちらの国も畑が多い。大都市のすぐ外側でも畑が広がっている。平野が多いからかもしれない。しかし畑の様子が違う。フランスの畑は大地を長方形に区切って、延々と埋め尽くしている。イギリスの畑も長方形だが、完全な平野というよりは丘陵が多いからなのか、形が歪んでいる。そしてなによりも、一枚一枚の畑の境が並木になっている。並木道になっていることもある、単なる生け垣だけのこともある。一方フランスの畑は、作付状態が違うから色が違って見えるだけで、境界には何もない。小さな柵くらいはあるかもしれないが、並木や生け垣はあまり目にしなかった。
イギリスは木を大切にするのだろうか、大きな畑の真ん中に、ぽつんと一本、木が生えていたりする。トラクターなどでの作業の邪魔になりそうだが、きちんと残されている。フランスの畑では、そういうものは見なかった。

畑が並木や生け垣で区切られている風景は、「借りぐらしのアリエッティ」を読むと描写されている。そういえば、スタジオ・ジブリによる映画版はまだ見ていなかった。