読んだ
ASCII "ロードマップでわかる! 当世プロセッサー事情 第 755 回 RISC-V の転機となった中立国への組織移転 RISC-V プロセッサー遍歴"
"the likelihood of competing RISC‑V standards" というのは、プレスリリースを読むと、open collaboration が阻害された結果として fork された仕様が乱立することを言っているので「RISC-V スタンダードへの介入の可能性」というのは誤訳。INTERNET Watch "期待のネット新技術 汎用的な Interconnect へ進化しつつある InfiniBand の成り立ちは?"
現在は Infiniband といえば HPC 用 low latency のインターコネクトという印象だが、元はといえば Fiber Channel のようなストレージ接続ケーブルを銅線化しようとしたのが発端とは知らなかった。あと、Mellanox は NVIDIA に買収されたわけだが、Intel も買収しようとしてたのね。INTERNET Watch "期待のネット新技術 ラック間やサーバー間で 2.5 GT/s の転送速度を実現する「InfiniBand 1.0」"
PCIe Gen 1 と(物理)信号層が同じだったとは。こういうふうに過去を振り返ると、諸技術の関連が見えてきて面白い。 HCA: Host Channel AdapterINTERNET Watch "期待のネット新技術 発熱への対処が難しく 2002 年に Intel が開発中止、サーバー間接続の一本化は実現せず"
10GBASE-T 同様、当時の技術では発熱がネックだったのね。INTERNET Watch "期待のネット新技術 低いコストとレイテンシーで HPC 向けの分散型構成に活路を見出す"
自分が Infiniband にはじめて触れたのは 2014 年で、ノードをまたがる GROMACS の並列化に使われていた。Ethernet じゃ latency が長いからダメなのよと言われていた。たしかに MD 計算は iteration ごとに(= 高頻度に)同期を行うので latency は重要そうだが、実際にベンチマークは取らなかったのが今から思うと悔やまれる。計算が一日 10 ns 進むとすると 1 step 10 fs で計算しているとして 1000000 steps。12 iterations / sec。あれ、実はそんなに多くないぞ? Copper の 10 GbE でも ping が 0.1 msec くらいなので、実はそれほどネックにならない?INTERNET Watch "期待のネット新技術 InfiniBand で高性能を実現する MPI の仕様策定と、その実装「MPICH」"
タイトルに少し違和感あり。INTERNET Watch "期待のネット新技術 HBA と MPI との組み合わせで、低レイテンシーを安価に実現した「RDMA」"
RDMA って、確かに「結果としては」remote のメモリに転送していることになるけど、実装の本質としては、application、(MPI runtime などの) middleware、デバイスドライバ、OS などでのコピーを減らすということにあるのね。
HBA (Host Base Adapter) が出てきたが、最初は HCA (Host Channel Adapter) だったよね。どういう使い分けなんだろう。INTERNET Watch "期待のネット新技術 14 GT/sec の「InfiniBand FDR」と 25 GT/sec の「InfiniBand EDR」、64b66b 採用によるエラー増には「FEC」で対応"
64b66b なのに「2 bit の Sync Header bit を 1 bit の冗長ビットに変換」というのがよく分からない。あと、エラー増加の原因は bit rate が上がったことであって、64b66b のせいじゃないのでは?
高速信号伝達の参考書の紹介は参考になる。- FDR: Fourteen Gbps Data Rate
- EDR: Extended Data Rate
INTERNET Watch "期待のネット新技術 10BASE-T 同様の仕組みに光ファイバーを用いて最大 2 kmを実現した「10BASE-F」"
ここに出てくる 10BASE5 (10BASE-T とは違い、ハイフンが入らない)とは、hub-and-spoke 型ではなく、一本の同軸ケーブルに vampire tap で針をさして複数の端末がぶら下がる bus topology だったようだ。あと、銅線より光ファイバのほうが群速度が速いから、collision domain を大きくできるというのは知らなかった。INTERNET Watch "期待のネット新技術 屈折率で伝送距離が異なる「光ファイバー」の材質と構造"
DCF (Double Clad Fiber) で検索すると、ハイパワー・レーザ用とかばかり出てくるのだが、通信用にも使われてるの? これ は確かにシングルモード用ポートとマルチモード用ポートを一本の DCF に通すようになっているが、用途は通信ではなくイメージングである。INTERNET Watch "期待のネット新技術「10 倍高速」を実現するケーブル仕様とは?"
1000BASE-T では hybrid なる手法で、一対 2 本の信号線を送受信同時に使えるらしいが、どういう仕組みなんだろう。Network Engineering の質疑を見てもよく分からない。Telecom hybrid に類似するらしいが。INTERNET Watch "期待のネット新技術 電圧レベルは 16 段階に、増えたエラーは強力な「LDPC」で対策するも回路規模は増大……"
128DSQ Double Square Quadrature Amplitude Modulation の話がよく分からない。PAM 16 自体も変調だよね? 64QAM も変調だし、どうやって同時に適用してるの?? このスライド を見ると、まず 128DSQ は INTERNET Watch の図と違って斜めに傾いている。さらに 128 ある領域を 4x4 に分解して使っているようだ。 最後の図、一見すごいけど、LDCP ってデジタル信号に対して使うものだよね? アナログ段階である PAM 16 の前段に入ってるの? ECL: Emitter coupled logic (CMOS と比べ高速だが消費電力が大きい)INTERNET Watch "期待のネット新技術 CAT5/CAT5e の利用を断念 CAT6/6A/6e/7 のみサポート"
CAT6 以上は、全部 100 m までという点で共通っぽいのが不思議。それぞれ長さが違いそうなものだけれど。