cctbxのビルド

最新の cctbx をビルドするには、http://cctbx.sourceforge.net/current/installation.html の一番下のセクションの指示に従えばよい。単純に svn でチェックアウトしてきただけだと、ccp4io を始めとする種々の依存関係が揃わないため、ビルドできない。

cctbx_svn_getting_started.csh の処理は次の通り。まず、http://cci.lbl.gov/cctbx_build/ にある source tarball (ライブラリも同梱されている。約 180MB)をダウンロードして sources/ に展開する。次に、cctbx の svn レポジトリから cctbx の最新コードを sources/cctbx_project にチェックアウトする。最後に libtbx/development/move_obsolete_from_bundle.csh を呼び出して、tarball に含まれていた cctbx の古いコード群を sources/FROM_BUNDLE に移動する。このフォルダは後で削除しても構わない。

cctbx 固有の部分について、tar ball に含まれていたものを完全に無視して svn checkout するのは無駄に感じられる。tar ball からの差分だけを取得できればよいのだが、svn の仕様を考えると難しいのだろう。あるいは、依存するライブラリだけのパッケージもあったら便利だろう。

もっとも、一度ビルド環境ができてしまえば、sources/cctbx_project の中で svn update するだけで最新のコードに更新できる。