essay

「君の存在は我々にとって何のプラスにもなっていない」

朝「改善傾向である」と書いたが、11時頃より不調である。突然追加されたタスクは半分ほど片付けたし、別にそれが誘引だと言うつもりはない。むしろ、調子に乗って余計なことを口に出してしまって、大いに後悔しているという感じか。周りの人がみな、精神的…

不意うち. 2

またタスクが追加された。それ自体はいいんだけど、こうやって締め切りの近い作業が次々と割り込んでくる状態で、理論的な仕事を両立させることが、私にはとても難しい。誤解してほしくないのは、確かにこのタスクは人によっては「雑用」に過ぎないかもしれ…

諦める、いや逃げ出すことで精神安定を図ってきました

悪い phase が2週間目で改善傾向にあるのは間違いないが、万全には程遠い。直接的な焦燥感や不安感が薄まった代わりに、もっと複雑にごちゃごちゃしたものが蠢いている感じである。ただ、前者が弱まったために、面白い話を聞けば大笑いもできる、という意味…

不意うち

昨日はやや改善傾向が見られたのだが、突然「○○時から打ち合わせ」と決定し、その後しばらく動悸がひどかった。幸い打ち合わせは穏便に進み、理不尽な要求や急な仕事の割り当てもなく、その後はかえって気分改善していた。今朝、また打ち合わせのメールが来…

悪意を想定しない

土曜日の午前中は英語の試験を受けて、午後は調子が悪いなりに頑張って精密化をしていたが、夜になってついに破綻した(それが20日の記事)。反動で、日曜日は終日ぐったりしていた。何もしないでいると多少改善するが、問題を先送りしただけで何も解決してい…

authorship 争いとかそういう政治的なことは勝手にやってください

論文を出そうという段になるといつも authorship で揉める人たちをたくさん見てきた。自分自身が直接巻き込まれたことはないけれど、愚痴や陰口を聞かされたり、かなり厳しい口調のメールがCCされてきて精神にダメージを受けたことは多数である。持病が悪い…

精密化に疲れた

今精密化している構造は、solvent content が 70% 以上あって、packing が緩い部分もあり、分解能のわりに電子密度が汚い部分がある。そのせいか、直しても直しても、Ramachandran plot の favored が 95% くらいより改善しない。Molprobity で 98% 以上にし…

英語と漢語

文語的で、現代語からはほとんど絶滅してしまったような単語が、かえって英語のニュアンスを正確に反映していることがある。「孜孜として」(ししとして)ほど "diligently" という語にぴったりくる訳はないだろう。許す・赦す・宥す・恕すと、allow, permit, …

価値観対立・利益相反

政治・宗教まで話を広げなくとも、大学の研究1つをとっても、価値観や利害は対立している。いずれ詳しく述べたいと思うが、実験系 wet の研究者と解析 dry の研究者では価値観が異なる。dry の研究者の中にも、実務的な仕事を好むものもいれば、理論構築を好…

気分の定量化

本日も気分優れず。万事、剣呑な感じがする。統計学を趣味とする後輩に気分が2-3週間の周期で変動するという話をしたら、日々の気分を定量化して、時系列分析を行ったら有用ではないかと言われた。彼に言われるまでもなく、以前この試みを実行に移そうとした…

「数学好き・競技プログラミング好き」な人たちと、ちょっと違うところ

生粋の数学好きとか競技プログラミングに明け暮れている人たちは、「自分で考えること」が好きなんだなあと思う。類型的に言うと、数学セミナーとかに載っている問題を何日でも楽しんで考え続けられる人のイメージがある。一方、今の私は、数学も競技プログ…

承認欲求

「承認欲求と見捨てられ不安の塊で、依存してばかりいる女の子」というのは、臨床心理学の本をひも解くまでもなく、お馴染みの類型である。私もそういう人を見たことがある。当時は「どうしてこの人はこんなに人目を気にするのだろう、他人が必要なんだろう…

精神不調

緒言 私は、ネット上でいわゆる「鬱発言」をするのを抑えてきた。筆が滑ってしまって書いてしまったこともあるが、あとで書かなければよかったと後悔した。だから、今、こんなものを書いて公開したところで、黒歴史を作るだけである。それなのになぜ書く決心…

機械論的生命観

先日、「コウガイビルのお食事風景」なる動画 http://www.youtube.com/watch?v=kY-kU7gEBuw を見た。こういう単純な神経系しか持たない生き物が、エサであるナメクジを的確に認識して行動を一変させる。どんな受容体でナメクジのどういう成分を認識している…

中島敦とゲシュタルト崩壊と言語の恣意性

中島敦の「文字禍」にゲシュタルト崩壊 Gestaltzerfall が描かれていることは、そこそこ有名である。該当箇所を引用してみよう。 その中に、おかしな事が起った。一つの文字を長く見詰めている中に、いつしかその文字が解体して、意味の無い一つ一つの線の交…

楽しみな曜日

私は毎週、月・水・木・金曜日を楽しみにしている。月曜日は Nature AOP (Advanced Online Publishing; 速報版)、水曜日は Protein Data Bank、木曜日は Nature 本誌、金曜日は Science 本誌の更新日だからである。どんなすごい研究が載っているのか。どんな…

ものを書く速度

高校生くらいまで、私は筆が速かった。筆といっているが、もちろん比喩的な意味である。実際にはテキストエディタで文章を紡いでいる。一時間で10KB近く書くこともできた。今は違う。少し手を動かしては手が止まり、また打っては前の行を削ったりする。肉体…

たかだか有限個

「所詮、たかだか有限個だから」といった言葉を聞くことがある。有限個ならば、全探索で総当たりすれば理論的には解ける。つまり1つ1つ調べていけばいいのだ。無限個だったり、範囲が有限でも連続だったりするとそうはいかない。もちろん現実には時間やメモ…